サマータイムを日本が導入すると生活はどう変わる?|東京オリンピック

時計

2018年8月、オリンピックに向けて、日本でサマータイムを実施する案が浮上しています。まだ自民党内で案が出ている段階で、今年の秋の国会で議案として提出されるのでは?と言われています。

日本でのサマータイム導入は、世論ではすでに圧倒的多数で不評です。サマータイムとは何なのか?日本でサマータイムを導入すると、私たちの生活はどうなるのか?

サマータイムとは

サマータイムとは、夏の間だけ時計を1時間進めることです。

サマータイムを導入している国

  • ヨーロッパ
  • アメリカ
  • カナダ
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • メキシコ
  • ブラジルなど

サマータイムを導入しているのは、緯度の高い国がほとんどです。アジアで導入している国は、ほぼありません。

サマータイムに期間は

国によって違いますが、だいたい3月下旬~10月末までです。

夏だけのイメージでしたが、年の半分もサマータイムだったとは意外でした。

日本でのサマータイム導入案

日本でのサマータイム導入は、オリンピック限定です。

期間 2019・2020年の6~8月
時間 2時間繰り上げ

日本と海外との違い

日本のサマータイムは2年間夏の3ヶ月限定で、完全にオリンピックのためのものです。さらに、昼間の暑い時間の競技を避けるために、2時間も進めます。

サマータイムのメリット

導入している国で言われているメリットは、日本でもメリットになり得るのか?

エネルギーの節約

朝早く活動を始め、夜を早く寝ることになるので、エネルギーの節約になると言われています。

しかし1・2時間の時間短縮では、たいした節電にはなりません。0.05%程度のエネルギー節約にしかならないという試算が出ています。

時間の有効活用

1・2時間早く帰宅できるので、余暇が増えると言われています。

実際は2時間早く帰っても、2時間早く明日が来るので、結局は同じなのです。さらに日本の場合、就業時間は今までと変わらず、労働時間が2時間増えるのでは?と懸念されています。

サマータイムのデメリット

導入している国で言われているデメリットは、日本にも当てはまるでしょう。

睡眠不足

サマータイムの時期は、時間がずれた分(2時間)活動時間が増えます。つまりは、睡眠時間が2時間減ることになるのです。

体内時計のズレ

人間の体内時計がサマータイムになれるまでには、3週間はかかると言われています。サマータイムになって最初の2~3週間は、体調を崩す人が多いのです。

日本の酷暑でただでさえ体調を崩しやすいのに、サマータイムの導入でさらなる負荷をかけることになります。

事故・病気の増加

サマータイムの時期は、交通事故が増えます。睡眠不足や体内時計のズレが原因です。

心筋梗塞・自殺もサマータイム時期に増え、サマータイムが終わると減少するというデータが出ています。

経済が悪化する

時計を2時間進めると、時計だけでなく、会社のコンピューターシステム・電車のダイヤシステムなどを全て変えなくてはなりません。

それは甚大なコストと労力がかかります。コンピューターだけでなく、人も混乱することを考えると、経済への影響は計り知れません。

サマータイムをやめた国

かつてサマータイムを導入していた国でも、やめた国があります。

ロシア・モンゴル・中国・韓国・インド・エジプトなど

やめた理由

  • 省エネ効果がさほどない
  • 体内リズムが合わない

日本でもかつてサマータイムを導入していいる時期がありました。

アメリカの統治下(1947~1951年)の3年間。しかし労働時間の増加が問題となり、主権回復後サマータイムは廃止されました。

日本でも否定的

再びサマータイム案が浮上している日本ですが、国民のほとんどが否定的です。なぜか日本ではサマータイム案が何度か上がっては、実現できず消えています。

何度も案が出る理由は分かりません。サマータイムが実現すると、誰かが儲かる人がいるのかもしれません。

今回のオリンピックでのサマータイム案を提案しているのは、森元首相、現在のオリンピック委員長です。森さんは2014年東京がオリンピック開催国に決まった翌年に、サマータイム案をすでに公言していました。

あくまで個人な意見ですが、この方はオリンピックのため、選手のためというよりも、自分のやりたいことやってるだけな印象が強いです。この方が言い出すと、否定しにくい空気が国会にはあるような気がします。

誰でも思いつく対処法

サマータイム導入の理由が、暑い時間の競技を避けるためです。しかし、それならサマータイムを導入しなくても、他にいくらでも対策が思いつきます。

競技時間を繰り上げる

サマータイムで2時間進めなくても、競技時間を2時間早めればいいだけです。「サマータイムの7時」と「2時間早めた5時」は、同じ時間ですから。

臨時電車・バスの運行

オリンピック期間だけ、臨時の電車・バスを手配すればいいだけです。コストはかかりますが、サマータイムで全てのシステムを変えるコストと比べれば、安いものです。

まとめ

国民にはとかく不評なサマータイムは、「現段階では案として検討段階にない」と内閣府が発表しました。国民の反応を見て、案が泡切れをあることを願います。