『FF7リメイク』評価レビュー|名作の再構築とその進化

FF7リメイクって面白いの?

『ファイナルファンタジーVII』は、1997年にPlayStationで発売され、ゲーム史に名を刻んだ名作RPGです。

魅力的なストーリー、深みのあるキャラクター、革新的なバトルシステムにより、多くのゲーマーにとって不朽の名作となっています。そして2020年、リメイク版が発売されました。

基本情報
  • 発売日: 2020年4月10日
  • プラットフォーム: PlayStation 4、PlayStation 5、PC
  • ジャンル: アクションRPG
  • 開発・販売: スクウェア・エニックス

『FF7リメイク』は、オリジナルを忠実に再現しつつも、現代の技術で新たな解釈を加えた作品です。

グラフィックの進化、リアルタイムバトルへの転換、そしてストーリーの一部に変更を加えた部分が話題を呼びました。リメイク版は、オリジナル版の魅力をそのままにしながらも、映像の進化やバトルシステムの一新を行い、より魅力的な作品となりました。

本記事では、FF7リメイクの評価について、ゲームのシステム、ストーリー、キャラクター、グラフィック、音楽など、レビューをまとめました。

ゲームシステムの進化

リアルタイムアクションバトルの導入

『FF7リメイク』の最も大きな変更点の一つは、バトルシステムの刷新です。オリジナル版はターン制バトルが採用されていましたが、リメイク版ではリアルタイムアクションバトルが導入されています。

バトルシステムの変更により、バトルはよりダイナミックで直感的なものになり、アクションRPGとしての魅力を大きく高めました。

新たな戦闘システムでは、プレイヤーはリアルタイムでキャラクターを操作し、攻撃や回避を行います。

戦闘中に溜まるATBゲージを使って、技や魔法を発動するターン制要素も組み込まれており、戦略的な要素が強化されています。プレイヤーは、リアルタイムのアクションとターン制のコマンド選択をうまく組み合わせながら戦います。

キャラクターの操作性と役割

リメイク版では、クラウド、ティファ、バレット、エアリスの4人がプレイ可能なキャラクターとして登場し、それぞれ異なる戦闘スタイルを持っています。

クラウドは剣を使った近距離戦が得意で、ティファはパンチによる打撃を中心に戦います。バレットは銃を使い、遠距離攻撃を得意とし、エアリスは魔法を駆使するキャラクターです。戦闘は非常に多様で、各キャラクターの特性を活かした戦術が求められます。

キャラクターごとのスキルや魔法がバトル中で大きな役割を果たすため、戦闘は一層戦略的になります。バトルを進めるにつれてキャラクター同士の連携やスキルの組み合わせが重要となります。

初心者にも優しい設計

リメイク版は、アクションRPG初心者にも配慮した設計になっています。バトルが非常に直感的で、簡単に操作できる一方、難易度設定も柔軟です。

標準的な難易度では十分に挑戦しがいがあり、ボス戦や強敵との戦いがやり応えを感じさせます。

初心者向けの「ストーリーモード」も用意されており、バトルの難易度を下げてストーリーを重視したいプレイヤーにも配慮されています。

オリジナルとの違いと新たな要素

オリジナルのストーリーをどう引き継いでいるか

『FF7リメイク』はオリジナルのストーリーを忠実に再現していますが、いくつかの重要な変更点もあります。

物語は、ミッドガル編を中心に進行し、オリジナル版のボリュームを再構築しています。ストーリー自体は基本的に同じですが、リメイクではキャラクター同士の関係がさらに深く描かれています。

例えば、クラウドとティファの関係がより濃密に描かれ、二人の絆や過去のエピソードが丁寧に語られます。

新たに登場するキャラクターやサブエピソードもあり、オリジナルファンでも新たな発見を楽しむことができます。特に、エアリスの役割やその背景についてはリメイクでさらに掘り下げられています。

新たな展開とストーリーの変更点

リメイク版では、物語の中で新たな展開が追加されているため、オリジナルのファンも予測できないシーンがいくつか登場します。

例えば、物語の後半では、セフィロスの登場方法がオリジナルと異なる描写をされ、物語に深い謎を残します。これらの新しい要素は、オリジナルのストーリーに敬意を払いながらも、新たな解釈や可能性を見せてくれます。

ストーリーの進行は引き続き魅力的であり、プレイヤーはクラウドや仲間たちと共にミッドガルを探索しながら、エネルギー供給企業シンラとその裏で暗躍する勢力との戦いを繰り広げます。

特にエアリスやティファの描写が深くなり、キャラクターに感情移入しやすくなっています。

グラフィックと音楽の進化

グラフィックの美麗な進化

リメイク版では、オリジナルのポリゴンキャラクターを現代の技術で再現しており、キャラクターや背景のグラフィックは圧倒的に美麗です。

キャラクターの顔や表情が細かく描かれており、感情の動きが非常にリアルに表現されています。クラウドやティファの細やかな表情、バトル中のアクションシーンの迫力は、息をのむほどにきれいです。

ミッドガルの街並みやダンジョン、街の喧騒が再現されており、プレイヤーはこれまでの『FF7』の世界を現代的なビジュアルで体験できます。街中の細部までこだわり抜かれており、ゲームプレイにおける没入感が増しています。

音楽の演出

『FF7リメイク』では、オリジナルの音楽が現代的にアレンジされており、音楽の美しさはリメイクの大きな魅力の一つです。

オリジナルの名曲「片翼の天使」や「エアリスのテーマ」など、ファンにとって思い入れのある楽曲が、オーケストラによる壮大なアレンジで再生されます。バトルやイベントシーンは一層感動的で、プレイヤーを物語の世界に引き込んでいきます。

分割方式の賛否

「FF7リメイク」は3部作で構成されています。本作は3部作の1つめであり、「ミッドガル脱出」までを描いています。さらに2024年発売の2部作目「FF7リバース」へと続きます。

3部作であることには、発売前から賛否がありました。その意見をまとめました。

賛成意見

3部作にすることで、ストーリーやキャラクターが丁寧に作り込まれている。第一部でミッドガル編を細かく描いたことで、より物語に没入できた。

今の技術レベルでオリジナル版の内容をそのまま1部作に詰め込むのは難しいだろう。分割することで、物語がより詳細に描かれている。特にティファやエアリスなどのキャラクターに関するエピソードがリメイク版の物語に深みを与えている。

戦闘システムの改良やグラフィックの向上に時間をかけるため、分割という選択は合理的だと思う。それぞれの部を高品質で仕上げるためには、時間をかけて開発する必要があるのは当然だろう。

反対意見

リメイクを一気に楽しみたかった。続編が発売する前に、物語やキャラクターへの熱が薄れてしまうかもしれない。

ゲームとしてのボリュームは十分あるが、ストーリーがミッドガル編で終わるため、未完で終わったと感じる。

オリジナルのボリュームからすると短すぎる。第一部の内容だけで、価格に見合うボリュームといえるのか。物足りなさがある。

オリジナル版をプレイしたことがある人の評価

オリジナル版『FF7』をプレイしたファンの、リメイクに対する評価は様々で、懐かしさと新しい要素のバランスに注目しています。

オリジナル版『ファイナルファンタジーVII』をプレイしたことがある人は、どのように評価したのでしょうか?

ストーリーのアレンジ

オリジナルファンの多くは、ストーリーの忠実な再現を期待していますが、リメイク版ではいくつかの変更が加えられています。

オリジナル版の物語の進行やキャラクターのセリフが一部変更されたり、新たなエピソードが追加されたりしており、これは賛否を呼びました。

例えば、オリジナルにはなかった「神羅兵」や「アバランチ」のバックストーリーが詳細に描かれており、オリジナルの内容を知っているプレイヤーにとっては、新たな解釈が面白く感じられる一方で、物語の進行に違和感を覚えることもあります。

キャラクターの描写

キャラクター描写に関しては、リメイク版が非常に好評です。クラウドやティファ、バレット、エアリスなどの主要キャラクターがより深く掘り下げられており、彼らの内面や人間関係がよりリアルに描写されています。

しかし、オリジナルにあった独特の魅力が薄れたと感じるファンもおり、特にクラウドの冷徹な面が薄まったと感じる声もあります。

戦闘システムの進化

戦闘システムに関しては、オリジナル版のターン制バトルからリアルタイムアクションバトルへ変更されました。リアルタイム戦闘の方が臨場感があり、爽快感を感じることができると好評です。

評価

オリジナルをプレイしたことがある人にとって、『FF7リメイク』は、懐かしさを感じつつも新しい解釈や要素に対して賛否が分かれる部分があります。

ストーリーやキャラクター、戦闘の進化など、全体的には高く評価されています。


以上、「『FF7リメイク』評価レビュー|名作の再構築とその進化」でした。

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