投資信託の売り方について、お話しします。
「積み立てていた投資信託を売るときは、どうすれば良いのでしょうか? 一部だけ売りたいときは、利益の計算をどうすればいいのかわかりません。」
投資信託を得るときは、仕組みがちょっと複雑で難しいんです。
普通の株(個別株)の売買はシンプルですよね。100株買って、100株を売る。その時の株価で売買するので、とてもわかりやすいです。
対して投資信託の積み立ては、毎月〇〇円分という方法で買っています。売買価格もリアルタイムではないので、それもわかりにくい理由の1つです。
自分の欲しい金額、または売りたい口数で売る方法を知りたい方へ。
売り時はタイミングが大事です。利益を出すためにも、投資信託の売り方をしっかり学んでおきましょう。
どうぞご覧ください。
目次
投資信託の売却方法
投資信託を売却するには2つの方法があります。金額指定と口数指定です。
証券会社によっては、どちらか一方の売却方法しかできない場合があります。例えば楽天証券では口数指定でしか売却できません。
金額指定
その名の通り、欲しい金額を指定すると、その金額分の投資信託の口数を売却します。
例えば、
現金が10万円欲しいから、投資信託を金額指定で10万円と指定します。このとき、基準価額が12万5,000円だった場合。
(10円) ÷ (12万5000円) × 10,000 = 8000口
となり、8000口を売却することになります。
(欲しい金額) ÷ (基準価額) × 10,000 =(売却するする口数)
なります。10000をかけるのは基準価額が1万口での価格だからです。
口数指定
売却したい口数を指定すると、その口数分の投資信託を売却します。
例えば
5000口売却し、このときの基準価額が12 万5000円だった場合。
12万5000円 ÷ 10,000 × 5000口= 6万2500円
となり、6万2500円の現金が振り込まれます。
(基準価額) ÷ 10000= × (売却したい口数) = (もらえる金額)
となります。
売却するときの注意点
売却するときに注意しなければいけないことがあります。
基準価格は売却を申し込んだ日ではなく、実際に売却された日の価格が適用されます。
実際に売却されるのは、申し込んだ日の翌営業日となります。投資信託の中身が外国株のものだと申し込みから4から5日かかることもあります。
つまり、売ろうと思ったときの価格と実際に売れる価格が違うということです。
投資信託の税金
投資信託の税金は、他の株と同じ20%です。
利益の20%
投資信託の利益はいくらになるのか?
(利益) = (売却した基準価額) − (個別元・本平均取得単価)
投資信託で積み立てをしている場合、買う価格は毎月違いますよね。買った価格がバラバラなので、利益を計算するときは平均価格で計算します。
税金は確定申告をして、納税します。
イデコ・ニーサ・積み立てニーサを利用している人は、非課税なので税金がかかりません。
また特別口座(源泉徴収あり)にしている人は、証券会社が勝手に計算してくれます。利益から税金を引いた金額が振り込まれます。そのため、確定申告をする必要がありません。
一般口座・特別口座(源泉徴収なし)にしている人は、利益が出たら確定申告をしましょう。そのとき「年間取引報告書」があると簡単にできます。これは証券会社が用意してくれます。
扶養に入っている人の注意点
扶養に入っている人は確定申告をすると、株で得た利益が所得として報告されるため、扶養から外れる可能性があります。
特に収入130万円を超えると社会保険の扶養から外れてしまうため、仕事をセーブしている人は気をつけましょう。
しかし確定申告をしなくて良い口座で運用していれば、問題はありません。
- 特別口座(源泉徴収あり)
- ideco
- ニーサ
- つみたてニーサ
これらの口座は確定申告をしなくていいです。
たとえ株で利益を1億稼いでも、扶養から外れることはありません。
まとめ
投資信託の売り方は二通りあります。
- 金額指定
- 口数指定
売買される基準価額は、売りを申し込んだときにはわからないので注意しましょう。
税金は利益の20%
確定申告が必要なのは、
- 一般口座
- 特別口座(源泉徴収なし)
投資信託は売るのが数日先になるため、いくらで売れるかわかりません。そのため株価を予測しないといけません。
わかりにくくて難しいですが、一度理解してしまえば簡単ですよ。
以上、「投資信託の売却の仕方。思った価格で売れない利益と税金の計算」でした。
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