開業届をいつ出そうか悩んでいる方へ。
「節税の恩恵を受けるために、開業届を出そうと考えています。いつ出しても良いとの事ですが、いつ出すのが節税の効果が高いのでしょうか?どうせ出すなら、良いタイミングを知りたいです。」
「確定申告などの書類手続きがめんどくさいので、なるべくならやりたくないです。収入の少ないうちは開業届を出さずにおこうと思います。収入はいくらまでオーケーなのでしょうか?」
このように開業届をいつ出せばいいのかわかりませんよね。
開業届を出す人の多くは青色申告とともに、節税効果を求めている人がほとんどでしょう。節税効果を最大限生かすためには、タイミングが大切です。
当記事では、開業届をいつ、どのようなタイミングで提出するのが良いのかをお話しします。
節税を意識することは、事業をする上でとても大切です。タイミングを間違えると、税金で損をしてしまうので、しっかり学んでいきましょう。
どうぞご覧ください。
目次
開業届はいつ出してもいい
開業届はいつ出してもいいです。
となっていますが…。べつに罰則はありません。
それにそもそも開業した日がいつか?は、本人が決めることです。
例えば、趣味で始めたブログで収入が出始めたとします。このときの開業日(事業を始めた日)はいつになるのでしょうか?
- ブログを始めた日?
- 初めて収入が出た日?
どちらも違います。開業日はあなたが開業日と申告した日です。
開業日はあなたが自由に決められます。
実際に事業をしているけれど、開業日は後の日付にすることもできるということです。
開業日の申告
開業日はいつでも好きな日で良いと言いましたが、過去から未来までいつでもいいというわけではありません。
開業日に指定できる日には、期限があります。それが前述した1ヶ月以内です。
対して青色申告の提出期限は、
- 新事業の場合、開業日の2ヶ月以内
- 既に事業を始めている場合、3月15日までに提出すれば、同年1月1日にさかのぼって申告できる
ほとんどの人が節税目的で、開業届と青色申告を同時に出すでしょう。それを踏まえて、開業届を出すタイミングを考えましょう。
基本的には、開業届を提出してから遡って1ヶ月前までです。
それより前の日付や、未来の日付は認められません。
この決まりを踏まえて、開業日を申告するときには気をつけましょう。
開業日の決め方
開業日はいつにすれば良いのでしょうか?
実店舗がある場合は、簡単です。オープン日を開業日にすればいいんです。
対して実店舗のない場合は、好きな日にしていいのです。
考え方は2つあります。
- 確定申告が必要な収入が得られるまで、開業届は出さない
- 収入がなくても開業届を出す
それぞれにメリット・デメリットがあります。
収入が出るまで開業届を出さない
開業届を税務署に提出すると、毎年、確定申告をしなければいけなくなります。
収入が少なくて本来なら確定申告は必要がなくてもです。確定申告の手間を省くために、収入が少ないうちは開業届を出さないのも1つの手です。
収入がなくても開業届を出す
青色申告をすれば、赤字を3年間繰り越すことができます。初期投資の経費がかかって、事業を始めたばかりで赤字になるという人は、開業届と青色申告をするのもありでしょう。
開業届はいくらから
開業届を出すタイミングを収入で決める方法について、お話しします。
確定申告が必要なのは、所得38円万以上。副業の場合は、20万円以上。
そもそも所得が少ないと、なぜ確定申告をしなくて良いのでしょうか?
その理由は税金がかからないからです。収入が少ないものまで、いちいち税務所で処理をしていたらめんどくさいため、とも言われています。
税金の計算をするのに、税務署の手が足りないから、収入が少ない人は税金をかさないことにしているのです。
所得が年間38万円を超えそうなタイミングで、開業届を出すのがベストです。
ここで考えなければいけないのが、目測を誤った場合です。38万円を超えないだろうと思っていたら、年末になって超えてしまった場合。
当然、確定申告をしなくてはいけません。
しかし、青色申告が適用されるのは開業日から2ヶ月前の日付までです。つまり収入が以前からあったけど、事業を始めたのは2ヶ月前からということになります。
青色申告の節税効果が収入を超えた年はが受けられないということです。
収入が超えそうな時は、1年の最初のうち(3月15日まで)に開業届を出しておくことをおすすめします。
または割り切って、次の年からにするかです。
まとめ
開業届はいつ出してもokです。
青色申告は
- 開業してから2ヶ月以内
- 3月15日までに申告すれば1月1日の分から
節税の効果を最大限に生かすためには、やはり1月1日を開業日にすることです。
以上、「開業届を出すタイミングはいつがベスト?開業日を決めるコツ 」でした。
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