内気で内向的な性格を変えたいと思ったことがあるはずです。しかし、性格は簡単には変えられないし、無理して自分を繕うのもつらいだけです。
あなたは「内気な性格=生きづらい」と思い込んでいませんか?
内気にだって長所はあります。あなたがそのままのあなたで上手く生きていく方法をご紹介します。
目次
内気な性格は損なのか?
内気な人は、人と話すのが苦手・おとなしいイメージがあります。外向的な人より人生で損をしているように思いがちですが、本当にそうなのでしょうか?
外向的な人がみんなと楽しそうに会話しているのを見て、できない自分についコンプレックスを感じてしまいます。しかし、他人と比べてコンプレックスを感じる必要はなないのです。
内向的な人は臆病さを持っているがゆえに、慎重なコミュニケーションができます。無神経に人を傷つけたりしません。これは外向的な人にはできない、あなたの強みです。
内気は生まれつきなのか?
人は「内向型」か「外向型」のどちらかの傾向があります。
1921年心理学者カール・ユングが「心理学的類型」の中で、「内向型」「外向型」の分類は遺伝によるものと提唱しています。
また心理学者ジュローム・ケーガンは、赤ちゃんに対し実験をしています。
大泣きした赤ちゃんは成長すると内向的に、動じなかった赤ちゃんは成長すると外向的になったといいます。
つまり、赤ちゃんのころから、内向的・外向的の傾向がすでにあったのです。だいたい4割が内向型、6割が外向型という結果でした。
内気の長所と短所
長所
- 深く考える
- 態度が穏やか
- 洞察力・観察力に優れている
- 信念がぶれない
- 繊細で控えめ
- 思いやるがある
- お世辞を言わないので、信頼感がある
口下手ですが、かえって嘘がなく誠実な人という印象が目立ちます。これらは外向的な人にはない長所で、口だけで物を言わないぶん好感を持たれやすいです。
- とっつきにくい印象を与える
- 会話が続かない
- 愛想がないと思われる
- 人前でしゃべるのが苦手
- 心配性で取り越し苦労が多い
- 積極的に発言しない
- 存在感が薄い
一言でいうと、人との関わりの中で目立たないのです。
性格を変えようとすると失敗する
内気な人が無理して、外向的な人の真似をすると必ず失敗します。
会話の中で何か聞かれたとき
- 内向的な人…しっかり考え、慎重に言葉を選ぶ
- 外向的な人…考えずに、反射で答える
外向的な人は、自分が言ったことが相手を傷つけたり、間違っていてもあまり気にしません。しかし内向的な人は、自分に言ったことに後から、こう言えば良かった、相手はどう思っただろうと後悔することが多くあります。
そのため外向的な人の真似をすると、精神的に疲れてしまいます。向いていないと言えばそれまでですが、心穏やかに過ごすにはやらないほうがマシと言えます。
内向的でも生きやすくする方法
内向的な人は、その性格上どうしても存在感が薄くなりがちです。
あまりにも存在感がないと、周囲から認められない原因になります。仕事や人間関係で損をしてしまうので、存在感だけはアピールしておくことが大事になります。
あいさつ
内向的な人にとって、あいさつは苦手です。しかし、あいさつは存在感アピールのための基本になります。
大きな声を出す必要はありません。人のパーソナルスペース(3~4メートル以内)に近づくときに、「おはようございます」と声を発し、できれば少しの笑顔、それだけで十分なのです。
行動するとき宣言する
内向的な人の印象として、「いるのかいないのかはっきりしない」ことがあります。
この悪い印象をなくすためには、行動するとき宣言することです。みんなに向かって言うのが苦手なら、近くの誰かに「○○に行ってきます」と言えばいいのです。このときもできるだけ笑顔を心がけましょう。
内向的で存在感が薄い人も、これだけのことで存在感が高まります。ひいては集団の中で自分の存在・価値を上げることへつながり、居心地の良い空間へと変えることができます。
内向的が向いている職業
研究者・学者
思考が内面に向かうので、突き詰める研究者や学者に向いています。自分の世界を極め、目的を達成するパワーは並ではありません。
- 相対性理論のアインシュタイン
- 発明王のエジソン
- 万有引力のニュートン
- マイクロソフトのビル・ゲイツ
- 映画監督のスピルバーグなど
営業
一見、人と接しなければならない営業は不向きのようですが、実際の現場で実績を上げている人は内気の人が多くいるのです。
営業に強い理由
- お客さんを観察するのに長けている
- 的確な質問をして、お客さんにしゃべさせる
- 聞き上手
お客さんにとっては、商品のことを一方的にしゃべる営業に人の話は聞いていられません。むしろ話や悩みを聞いてくれるひとを好むのです。
まとめ
内気である=おとなしい・話すが苦手というのは事実ですが、それらがマイナス要素になるばかりではありません。逆に相手の話を聞く・安心させるといった強みにもなり得るのです。
出来ないことを悲観するより、内気な自分だから出来ることを探すほうが、簡単に楽に生きていけます。性格を変える必要はないのです。
以上、「内気な性格を変える必要はない|そのままのあなたで生きる方法」でした。
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