『バイオハザード7: Resident Evil 7』は、カプコンが開発したサバイバルホラーゲームシリーズの7作目として2017年に発売されました。
シリーズの中でも大きな転換点となった作品で、従来の固定カメラ視点から一人称視点に変更されたことが大きな特徴です。これにより、プレイヤーはより没入感を得られるようになり、恐怖体験の質が格段に向上しました。
- 発売日:2017年1月26日
- ジャンル:サバイバルホラー
- 発売元:カプコン
- プラットフォーム:PlayStation4、PlayStation5、NintendoSwitch、Xbox、PC
一見、従来のバイオハザードシリーズと同様に、ゾンビやクリーチャーとの戦いが待ち受けているように思えますが、実際にはホラーとミステリーが融合した新しい体験が待っています。
ファーストパーソン視点とVRに対応したことで、よりリアルな恐怖がプレイヤーを襲います。
恐怖と謎が絡み合うストーリー

ゲームの舞台は、アメリカのルイジアナ州にある廃墟のような屋敷。主人公イーサン・ウィンターズは、行方不明になった妻ミアを探し求めてその屋敷に足を踏み入れます。
そこで彼が目にするのは、恐怖と謎に満ちた家族・ベイカー家とその暗い秘密です。プレイヤーはイーサンとなり、極限の状況下でサバイバルしながら、ミアを救う方法を探し続けます。
『バイオハザード7』の物語は、単なる恐怖やアクションだけでなく、深い謎解き要素も組み込まれています。イーサンが屋敷に足を踏み入れるところから、プレイヤーは次第にベイカー家の恐ろしい秘密に触れることになります。
シナリオは、恐怖と謎が絡み合うことで、プレイヤーを引き込んでいきます。
イーサン自身もただの一般人であり、特殊な訓練を受けた兵士ではありません。そのため、プレイヤーはイーサンの視点で恐怖と戦いながら、限られたリソースを駆使して生き残るというサバイバル感を強く感じることになります。
物語の中で、彼の成長や決断がどのように物語に影響を与えるのかも、大きなポイントです。
ファーストパーソン視点とVRの効果

『バイオハザード7』が提供する最大の魅力は、やはりその恐怖体験です。
ファーストパーソン視点は、プレイヤーが実際にゲームの世界に没入し、恐怖をリアルに体感するための重要な要素です。
この視点によって、従来のサードパーソン視点では感じられなかった緊張感が生まれ、プレイヤーは自分自身がイーサンとなり、恐ろしい屋敷内での探索や戦闘に挑みます。
さらに、『バイオハザード7』はVRに対応しており、これによりその恐怖感が倍増します。VRを使うことで、まるで自分がその場にいるかのような感覚が得られ、ゲーム内の暗闇やクリーチャーの襲撃に対する恐怖が一層リアルに感じられます。
特に屋敷の中で不意に現れる敵や音響効果に対する反応は、VR体験ならではの迫力があります。
VRプレイは恐怖体験を一歩進化させ、ただのゲームを超えて、まるで実際に恐怖に直面しているかのような感覚を味わうことができます。
その一方で、VRによる恐怖が苦手な人にとっては、ゲームのプレイに対して一層の覚悟が必要かもしれませんが、その分他のゲームでは味わえない圧倒的な没入感を得られるでしょう。
ゲームプレイ: サバイバルホラーのバランス
『バイオハザード7』のゲームプレイは、サバイバルホラーの醍醐味が詰まっています。プレイヤーは、限られたリソースを駆使して生き残り、進行するために必要なアイテムや情報を集めます。
弾薬や回復アイテムが限られているため、無駄な戦闘を避けて慎重に進む必要があります。敵と戦うのも重要ですが、時には逃げることも戦略の一部です。
謎解き要素も重要な役割を果たしており、家の中で鍵を探したり、隠されたアイテムを見つけることで進行していきます。謎解きは、ホラー要素と絶妙に融合しており、恐怖を感じながらも次に進むためのヒントを探し出す楽しさを提供してくれます。
プレイヤーが恐怖を感じながらも、頭を使ってゲームを進めることができる点が、このゲームの大きな魅力です。
戦闘に関しても、クリーチャーやベイカー家の一族との戦いは非常に緊張感があります。
通常のアクションゲームとは一味違うサバイバル感が求められます。リソースの使い方や戦闘のタイミングをしっかりと考えなければ、あっという間にピンチに追い込まれてしまいます。
不気味な雰囲気を作り出すビジュアルとサウンド
『バイオハザード7』のグラフィックは非常にリアルで、屋敷やその周囲の環境が恐怖を増幅させるように設計されています。
暗く湿気のある屋内や荒れ果てた廊下、そして血の跡が残る部屋など、グラフィックの細部にまでこだわりが感じられます。このビジュアルが恐怖感を一層引き立て、プレイヤーを不安にさせます。
サウンドデザインも非常に重要です。ゲーム内での足音、ドアが軋む音、遠くで聞こえる声など、すべてがプレイヤーを恐怖に陥れる要素となります。
突然の大きな音や不意に現れる敵の足音は、恐怖感を煽り、常にプレイヤーに緊張を強います。
音が怖さを演出しているため、怖いのが苦手の方は音を消してのプレイを推奨します。バイオハザード7は音で驚かす演出はありませんが、静かな恐怖演出が存在します。
静かな中、何か物音がして振り向くも、何もない…といったものです。ただ消音プレイは敵の物音も全く聞こえないので、戦いのシーンでは不利になります。状況に合わせて判断ください。
プレイヤーの体験
『バイオハザード7』は、初心者から上級者まで楽しめるゲームです。初心者でも、緊張感のあるホラー体験を味わうことができる一方で、上級者には高難易度の挑戦や隠し要素の発見が待っています。
初心者には、恐怖感と謎解き要素がちょうど良いバランスで提供されており、恐怖を感じながらも徐々に進行していけます。
一方、上級者にとっては、リソース管理や高難易度の戦闘、隠されたトロフィーや要素を集めることがさらなる楽しみとなります。
自由度の高いゲームです。敵にみつからないように隠れながら進んでもいいですし、強行突破しても構いません。プレイヤーの行動は自由です。
威力の高い武器やアイテムが欲しければ、手順を踏まなければいけません。必要ないと思えば、それらの手順をすっ飛ばしてもいいです。武器やアイテムの取捨選択もプレイヤー次第です。
あなたにおすすめできるか?
『バイオハザード7』は、シリーズファンはもちろん、新しいホラーゲーム体験を求めるプレイヤーにもおすすめです。特にVRでの没入感は他のゲームでは味わえない感覚を提供し、サバイバルホラーの魅力を存分に感じることができます。
ゲームをプレイした後には、ストーリーやキャラクターについて深く考察したくなるはずです。
以上、「『バイオハザード7』評価レビュー: 恐怖と謎解きの究極体験」でした。
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