配偶者と離婚したときの年金について知りたい方へ。
「離婚後の年金がどうなるか知りたいです。一人分の年金だと生活が不安です。」
老後の年金は厚生年金の方が多いです。会社員の夫と離婚すると、自分だけの年金での生活が不安で離婚を躊躇っている人もいるのでは?
2008年以降、年金の分割が可能になり離婚が増えたとか。
当記事では、離婚後の年金について、まとめました。気になる方はどうぞ。
離婚したら配偶者の年金を分割してもらえるの?
もらえます。
離婚すると、もらえる年金が自分1人分となります。結婚後ずっと主婦で仕事をしていない人は1人分の年金では生活できないから、離婚したくてもできない人は多くいました。
2008年、離婚後の年金制度が変わりました。離婚後、配偶者の年金を分割してもらえるというものです。
分割するのは、配偶者の厚生年金です。国民年金や個人年金は分割の対象にはなりません。
年金分割の種類
年金を分割するには2つ種類があります。
- 合意分割制度
- 3号分割制度
合意分割制度
当事者の合意、または裁判手続きで按分割合を決めます。最大で½まで分割できる制度です。
手続き
- 年金分割に必要な「情報通知書」の請求手続きをする
- 「年金分割のための情報通知書」を受け取る
- 当事者同士の話し合いで年金分割の割合を決める
- 「標準報酬改定請求書」を作成し、それを持って年金事務所に請求手続きをする
- 日本年金機構より、按分割合に基づいた改定後の厚生年金の標準報酬通知書がされる
合意できないとき、一方が請求すると裁判所が按分割合を決めることになります。
3号分割制度
3号被保険者が合意なしで最大½まで年金分割できる制度です。
結婚期間中に3号の期間があることが条件です。分割できるのは3号の期間の厚生年金のみです。
手続き
- 年金分割に必要な「情報通知書」の請求手続きをする
- 「年金分割のための情報通知書」を受け取る
- 当事者同士の話し合いで年金分割の割合を決める
- 合意ができなかったとき、家庭裁判所への審判または、調停申立をする
- 家庭裁判所の審判をもとに、「標準報酬改定請求書」を作成し、それを持って年金事務所に請求手続きをする
- 日本年金機構より、按分割合に基づいた改定後の厚生年金の標準報酬通知書がされる
以上、「夫・妻と離婚したときの年金はどうなる?もらえるの?もらえないの?」でした。
参考記事も合わせてご覧ください。