個人事業主が払う税金を知ろう。控除・扶養で節税する方法

個人事業主が払う税金を知ろう。控除・扶養で節税する方法

税金の仕組みってややこしくて難しいですよね。

特に会社員は税金が給料から天引きされるので、払っている意識もなく払ってる人も多いです。

対して、個人で4種は自分でできを払わないといけません。その分、節税の方法も多くあります。

税金を知ることで、賢く節税しましょう。

個人事業主とはどんな人?

自分で事業を起こし、収入を得ている人です。会社に勤めていない、会社から給料もらっていないということです。

個人事業主の例

  • フリマアプリ
  • ブログ
  • YouTube
  • せどり
  • ハンドメイドの販売
  • 自宅で○○教室
  • 個人の飲食店

個人事業主は自称でオッケーなんです。

会社を作るときのように、何か提出しなければいけない書類があるわけではありません。事業を始めて、たとえ赤字でも自分が名乗ったら個人事業主です。

法人との違いは?

自分が社長となる法人とは何が違うのでしょうか?

事業を法人化するには、手続きが必要です。法人化することで新たなできや義務が発生しますが、その分税制面でメリットがあります。

個人事業が稼げるようになったら、法人化すると言う流れが多いようです。

店を持ったり、人を雇ったりしても、法人化の手続きをしなければ、ずっと個人事業主となります。

個人事業主の支払う税金は?

会社員の税金が給料から天引きなのに対し、個人事業主の税金は後払いです。確定申告をして、所得によって税金の額が決まります。

確定申告の仕方

1~12月分の収入・経費・控除を申告します。自分でやるか、税理士に頼みます。

  • いつ… 2月15日~3月15日まで
  • 申告書の入手方法…税務署でもらう、E-Taxからダウンロード
  • 提出方法…税務署へ直接提出、税務署へ郵送する、e-Taxでデータ送信(マイナンバーが必要)

個人事業主の税金は?

個人事業主の税金は大きく4つです。

  • 所得税
  • 住民税
  • 個人事業税
  • 消費税

所得税

所得38万円以下では所得税はかかりません。

  • 税率5~45%
  • 所得195万円以下の人は5%、所得が増えると所得税も増えます。最大で45%まで。
  • 納付時期… 3月

住民税

<>所得38万円以下では住民税はかかりません

  • 誰でも一律10%
  • 納付時期… 6月から(年4回に分けて、一括でも可能)

個人事業税

所得290万円以上の人

  • 税率3~5% (業種によって変わる)
  • 納付時期… 8月

消費税

所得1000万円以上が2年連続した人

  • 税率8%
  • 納付時期… 3月

税金の計算方法

税金は収入ではなく、課税所得にかかります。

  • 収入(売上) −経費=所得
  • 収入(売上) −経費−控除=課税所得

住民税を例にして、実際に計算してみましょう。

  • (収入100万円) −経費(30万円) − (控除20万円)=課税所得50万円円
  • 課税所得50万円× 10% = 5万円

となり、払う住民税は5万円という計算になります。

青色申告控除で節税

控除をうまく利用して節税をしましょう。特に青色申告は事業主特有の控除です。

青色申告とは
確定申告の1つです。確定申告には白色・青色(10万)・青色(65万)の3種類があり、確定申告をする際1つを選んで申告します。

白色

  • 会社員が控除目的で申告する時は白色で申告します。
  • 確定申告が簡単

青色(10万)

  • 事業主が使う確定申告書
  • 確定申告は簡単
  • 控除額10万円円まで

青色(65万)

  • 事業主が使う確定申告書
  • 確定申告が難しい
  • 控除額65万円

青色申告控除で考慮されるのは、所得税・住民税です。

青色申告書を提出する方法

青色申告は、事前に申請が必要になります。

青色申告する年の3月15日まで、または開業してから2カ月以内に開業届けと青色申告承認申請書を税務署に提出します。

扶養控除で節税

扶養控除を利用すると、扶養する人・される人両方にメリットがあります。

扶養控除とは
同一生計で生活している、16歳以上、所得38万円以下の人を扶養すると、所得控除が38万円受けられます。

配偶者控除とは

配偶者の所得が150万円までは、扶養する人の所得税が38万円控除されます。配偶者の所得201万円までは、扶養する人の所得税が38~3万控除されます。

扶養される人のメリットは、配偶者の収入103万円までは、所得税・住民税がかからなりません。また、収入130万円までは、扶養主の健康保険に入れる、国民年金の支払いがなくなります。

その他の控除

他にもたくさんの控除があります。

  • 医療控除(払った医療費10万円以上)
  • ふるさと納税
  • 生命保険控除
  • 地震保険控除
  • 個人年金控除
  • 寄付金控除

これらは会社員と同じです。確定申告で申告すると、税金が安くなります。

経費を増やす

収入-経費-控除=課税所得なので、経費を増やすことで、節税になります。

経費として認められるもの

  • 売上原価
  • 家賃
  • 賃借料
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 消耗品

自宅で仕事をしている場合、家賃の何割かが経費として認められます。その割合は、仕事する部屋の面積の割合や仕事時間の割合で決まります。

事業で必要なものは、経費として認められますが、微妙なものは税務署に確認しましょう。

まとめ

個人事業主の節税の方法は2通りです。

  • 控除を申請する
  • 経費を増やす

これらを利用して、賢く節税しましょう。


以上、「個人事業主が払う税金を知ろう。控除・扶養で節税する方法」でした。

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