早生まれは損なのか?得なのか?子供自身と子育て目線で考える

早生まれは損なのか?得なのか?子供自身と子育て目線で考える

「早生まれは損」とよく聞きますよね。

同学年の中で体が小さい、成功体験が少ないなど言われますが、早生まれなんだから当たり前です。ただ、そういう環境や体験が早生まれの子供にとって、損なのかは別の話です。

子供自身が感じるメリット・デメリットと早生まれの子供を育てる親が感じるメリット・デメリットについて考えてみました。

早生まれの差とは

赤ちゃん

早生まれとは1月1日~4月1日生まれのこと

4月生まれと3月生まれの差は1年です。幼児期のこの差は大きいです。

3月生まれが、まだ目もろくに開かないころ、4月生まれは立ち上がり1歩2歩歩きだそうとしています。1歩どころじゃないこの差がうまるのは、いつなのか?

身長だけでいうなら、第2次成長期の14歳ぐらいまで差はうまりません。

早生まれのメリット

私自身が2月生まれで早生まれです。私が子供のころに感じたメリット・デメリットを紹介します。

同学年で1歳若い

気持ちの問題です。私が女だからかもしれませんが、たった1つの年齢差で優越感を持っているという、くだらないプライドのようなものです。これで得することは特にありません。

ただ年下アピールすると、まわりに嫌われるので注意しましょう。

例えば、「君たち同い年?」と聞かれて、「(誕生日が来てないから)私は1つ下です」とか無意味にアピールすると、本当にうざがられます。同学年といるときは、周りに合わせて1つ上の年齢を言う、早生まれあるあるです。

年金の払い始めと終わりが遅い

学生のときは、年金の支払いを猶予手続する人が多いと思います。

年金の納付猶予とは
学生は納付猶予の申請をすることで、年金の支払いが猶予されます。
猶予期間は年金の加入期間に含まれますが、将来もらえる老齢基礎年金の額には反映されません。

つまり早く社会人になって、早く年金を払い始めたほうが払う期間が長くなるので、将来もらえる年金が多くなるということです。

年金の納付猶予制度を、20歳になってから大学を卒業するまで(22歳の3月まで)利用したとします。

4月生まれの猶予期間は3年
3月生まれの猶予期間は2年1ヶ月

3月生まれの人は納付猶予期間が11ヵ月短く、生涯で年金を払う期間が11ヵ月長くなります。その分将来もらえる年金の額が増えることになるのです。

また早生まれは1年早く社会人になるので、卒業後、会社に勤めて厚生年金に加入している期間が長い早生まれのほうが、生涯払う年金額も少なくなります。

同じ年に入社しても、早生まれのほうが払う年金が少なく、もらえる年金が多くなります。

年金を60歳まで払った場合

メモ
4月生まれが3月生まれと同じ額の年金をもらおうと思ったら、11ヵ月分追納しなければいけません。追納は厚生年金と違い、全額納付でさらに利子が付きます。同じ額の年金をもらうのに、払う金額が多くなるのです。

早生まれのデメリット

体が小さい

体がぶつかるスポーツで同学年のこと張り合えない、これは事実です。

しかし体がぶつからないスポーツ(野球、陸上など)は、特に不利ではありません。私自身も背は低かったですが、足だけは速かったです。

また学年で区切る部活では不利ですが、年齢で区切るスポーツなら不利ではなく、むしろ有利です。例えば、水泳・フィギュアスケートなどは大会当日の年齢でクラス・階級が決まります。

1年早く社会人になる

これも気持ちの問題です。私は個人的に大人になりたくなかったからです。

早生まれは損か?得か?

早生まれの私自身は、早生まれを損だとも得だとも感じたことはありません。早く大人になりたくないとは思っていましたが…。

同学年との差は生まれ持った資質の差であって、早生まれゆえの差だとは思いません。4月生まれでも体の小さい子はいるし、3月生まれでも大きい子は大きいですから。

早生まれだから自分は損してるんだって言う人は、例え早生まれでなくても、何かしら自分の生まれた環境に文句や理由をつけて腐ってるような人間ですよ。

早生まれ子育てのメリット

早く幼稚園・小学校へ上がる

丸1年早く幼稚園に上がるので、手のかかる時期(親が1日子供と過ごす時期)が少なくて済みます。

親と一緒にいる時期が短いから損という人がいますが、親からしたら早く手がかからなくなったほうが楽です。子供も親と2人きりで毎日過ごすより、早い時期からたくさんの友達や先生と過ごしたほうが楽しいに決まっています。

早く働き始めることができる

子供が早く小学校に上がる分、親は早く働き始めることができます。児童手当をもらえる額は少ないですが、親が働いたほうが児童手当より収入は多いはずです。

早生まれ子育てのデメリット

児童手当が少ない

児童手当がもらえるのは、子供が15歳になった3月までです。3月生まれは4月生まれより、12万円もらえる額が少なくなります。

大学受験・入学が早い

大学に入る時期が1年早いので、教育費の工面も1年早く行わなければなりません。

学資保険の月々の支払いも、支払期間が短い分多くなります。

早生まれ子育ては損か?得か?

親から見たら、早生まれの子は物理的にどうしても不利なことがあり、心配です。しかし子供自身は不利だなんて微塵も感じていません。親は温かく見守ってあげるだけでいいのです。

私個人の意見になりますが、早生まれは得だと思います。早く学校に上がれば、早く学習が始められるわけですから。何事も始めるなら、早いほうが有利ですからね。

まとめ

メリット

  • 年齢別の競技は有利
  • 年金支給額が多い
  • 早く社会人になる

デメリット

  • 学年別の競技は不利
  • 児童手当が少ない
  • 教育費を用意する時間が少ない

メリットもデメリットも両方あります。これは早生まれに限ったことではなく、何月に生まれてもメリット・デメリットそれぞれあるということです。


以上、「早生まれは損なのか?得なのか?子供自身と子育て目線で考える」でした。

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