はじめて青色申告する人へ。
「月々の帳簿は付けています。青色申告をするには、何を提出すればいいのでしょうか?」
「領収書など、何を保管するべきかわかりません。」
税務署に何を提出するのか?何を保管するべきなのか?はじめてだと分からないですよね?
青色申告の流れは、帳簿付け→決算書の制作→青色申告書の提出となります。毎日、毎月帳簿をつけている人もいれば、1年分まとめての人もいますよね。
当記事では、はじめて青色申告をする人に向けて、提出する書類や保管する書類についてまとめました。ぜひ参考にしてください
目次
青色申告の前に用意するもの
青色申告の提出期限は毎年だいたい2/15〜3/15です。それまでに前年度分の用意をしておきましょう。
用意するもの
- 1年分の帳簿(仕入・仕訳・経費など)
- マイナンバーカードor身分証2種類(運転免許証と保険証など)
帳簿は事業の取引や資産や負債を記帳したものです。手書きでもいいし、エクセルで制作してもいいです。会計ソフトを使うのが楽だし、計算ミスも起こらないのでおすすめです
必要な帳簿は、人それぞれです。分からなければ、総勘定元帳と仕訳帳があればいいです。
総勘定元帳‥日々の取引の記録を勘定科目ごとにまとめたもの
仕訳帳‥日々の取引を日付順に勘定科目に関係なく記録したもの
1000円で商品が売れたとき
仕訳帳にいつ現金で1000円の商品が売れたことを記帳します。次に、現金の総勘定元帳に、現金が1000円増えたこと、売上の総勘定元帳に売上が1000円増えたことを記帳します。
一つの取引に対して、複数記帳する必要があるのでややこしいですよね。これも会計ソフトを使えば簡単です。「1000円の商品が売れた」と入力するだけで、複数の帳簿に記帳してくれます。
青色申告に必要な書類は?
青色申告に必要な書類は大きく分けて2種類あります。
- 税務署に提出する書類
- 自分で保管しておく書類(提出しない)
それぞれ具体的に説明します。
提出する書類
大きく分けて3種類あります。
- 青色申告決算書(一般用)4ページ
- 確定申告書B2ページ
- 添付書類
これら全てを提出します。それぞれ詳しく説明します。
青色申告決算書
4ページあります
- 1ページめ‥損益計算書(収入と費用から所得を計算したもの)
- 2・3ページめ‥損益計算書の詳細(月々の売上・経費など)
- 4ページめ‥貸借対照表(資産と負債をまとめたもの)
一年分の帳簿をもとに制作されます。会計ソフトを使えば、勝手に作成してくれます
確定申告書B
決算書をもとに所得を計算して、納める税金を計算したもの
会計ソフトでは勝手に作成してくれます。e-taxでは決算書を元に入力すれば簡単にできます。
添付書類
マイナンバーカードのコピーor身分証2種類のコピー
郵送で提出する場合のみ。直接税務署に持っていく場合は、身分証を持参しましょう。
保管する書類
帳簿は自分で保管しておきましょう。税務署に提出する必要はありません。
保管期間
- 帳簿‥7年後の3/15まで
- 領収書‥5年後の3/15まで
紙に印刷して保管しなければいけません。データでの保管は認められていません。
もしもデータでの保管をしたければ、事前に税務署に申請する必要があります。
電子帳簿保存のメリットは、紙の節約、印刷する手間を省けることです。さらに控除額も55万円から65万円にアップします。
どうやって提出する?
青色申告書はできたら、最後に提出します。青色申告の提出の方法はいくつかあります。
- 印刷して税務署に直接持っていく
- 印刷して税務署に郵送する
- 電子申告(e-tax)で送信する
「電子申告(e-tax)で送信する」には、2通り方法があります。
マイナンバーカードを使う方法
マイナンバーカードを持っていること
ICカードリーダーor読み取り対応したスマホを持っていること
IDとパスワードを使う方法
税務署から事前にID・パスワードを取得していること
税務署で対面して身分を証明するとIDとパスワードが発行されます。
納税方法
青色申告の提出が終わったら、納税をしましょう。
自分で申告した納税額を自分で支払います。税務署から通知はこないので注意しましょう。
所得税の納税期限は3/15まで。
口座振替の手続きを事前に税務署にしていれば、勝手に引き落とされます。
自分で納付する方法は色々あります。例えば、
- 金融機関で納付書を使って納付
- クレジット納付
- パソコンからダイレクト納付
- コンビニで納付
などなど。
以上、「青色申告の必要書類|提出書類と保管書類は?はじめての確定申告」でした。
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