映画「聲の形」感想|事前情報を一切入れないで見るとこう感じる

聲の形

事前情報を全く入れずに、映画「聲の形」を見ました。

原作はマンガですよね?どこの雑誌なんでしょう?見た後も、調べてないので分かりません。原作はマンガだと思って、話を進めます。

映画のネタバレあり。原作は見ていないので、原作のネタバレ、比較はありません。

映画を見たきっかけ

一番最初に映画の存在を知ってのは、テレビのCMでした。

2016年夏、ちょうど「君の名は」と同時期に映画が上映されていましたよね。日曜日にやってる映画ランキングで、1位に「君の名は」があり、「聲の形」は7~10位ぐらいにあったと記憶しています。

子供が小さいこともあり、映画館には行けませんでしたが、1つだけ映画が見れるなら、「聲の形」だなっと内心勝手に思っていました。

第一印象

CMを見て、見たいと思った映画でした。

絵がかわいい

絵がすごくかわいい。京アニはさすがです。京アニの絵柄って、ジブリや新海監督の絵と同じで、万人受けする絵柄ですよね。

特徴的でかわいくて、表現が細かい。

ちゃんと声優が演じている

俳優が声をあててる映画って好きじゃないんですよ。作品をより良く作ることより、宣伝のために起用しているから。

しかも宣伝のためだって素直に言わないんですよ。俳優のほうが自然な演技ができるとか、アニメっぽくない声がいいからとか、言い訳するのも気にくわない。

声の演技と映像の演技は違う。声優のほうがいいに決まっている。自然な演技、アニメっぽくない演技をリクエストすれば、声優は応えられます。プロなんですから。

「聲の形」はちゃんと声優が演じていて、制作の本気がうかがえます。もうそれだけで好印象です。安心して見られる作品です。

主人公の子供時代の声が女優さんでしたが、メインではないので、それはいいです。

想像してたストーリーと違った

耳の聞こえない子との恋愛ものかなって最初思ってたんです。

二次元ではよくあるシチュエーション。例えば、ハンデを持った子・内気でおとなしい子の周りには、やさしい子・親身になってくれる子が必ずいて助けてくれる。そこから、恋愛に発展していくみたいな。

そういうよくあるパターンかな?

けど現実には、ハンデを持った子・おとなしい子のそばに、救世主は絶対に現れないんだよな。

クラス替え当日、人見知り全開でいたら誰も話しかけてくれない。それが現実で、明るく話しかけてくれる子なんて現れない。だって友達候補は他にもいるから、わざわざ人見知りの子と友達になろうなんて思わないでしょ。

「聲の形」も現実離れした理想の世界の話だろうと思ったら、まさかの現実のほうだった。

耳の聞こえない子とはコミュニケーションが取りづらく、筆談での会話に周りは次第にめんどくさくなってくる。

人間関係がリアル

小学生の残酷な人間関係とか、見てて辛い。こういう子いるいるって子が出てくるんです。

「あなた私のこと嫌いでしょ?」とか面と向かって言えちゃう子とか。「私はそんなことしないよ」って泣き出す子とか。

この2人が怖い。うまく立ち回ってて、クラス内の立場が強い。

手を差し伸べてくれるやさしい子は、やさしいゆえに弱くて、いなくなってしまう。

何を考えてるのか分からない

恐らくそういう風に描かれていたんだと思うんですが、西宮が何を考えているか分からない。どんな時でも笑っていて、本当の気持ちを隠してるんだろうなって想像できるけど、真意が分からない。

西宮が主人公を好きになったきっかけも分からない。いじめられたのに好きになるかな?主人公がいじめられるようになったのが、自分のせいだって責任を感じたとか?

責任は感じてたんだろうね。高校生になって、再開してまた主人公の人間関係を自分が壊してしまったと感じてしまった。

だから、いなくなろうとした。

いなくなったら、みんな悲しむよ。ここからはビックフレンドグッジョブとしか言いようがないんだが。

自分のせいで奪ってしまったと感じるなら、取り戻せばいいんだよ。

ハンデのある人の生き方

ハンデのある人を特別扱いするのか、平等に扱うのかは難しい問題です。

こればかりは本人がどうしたいかに委ねるしかないんですよね。人間誰しも誰かに頼って生きているんだから、頼ったっていいと思うのか。自立したい、誰にも頼らず生きていきたいと思うのか。

周りの人は本人の意志を尊重して、手助けするときと、しないときを見極める必要があるのかな?

大多数の人は何でも自分でやりたいと思っていても、できない現実に苦しんでたりするんだろうな。そこを割り切るのか、頑張るのか。どっちも辛い選択ですね。

「聲の形」たくさん考えるきっかけをもらった作品でした。


以上、「映画「聲の形」感想|事前情報を一切入れないで見るとこう感じる」でした。

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