節税を目的に、ふるさと納税をしたい方へ。
「ふるさと納税をすると、節税になるとききました。しかし限度額があったり、確定申告をしなくてはいけなかったりと、仕組みがよく分かりにくいです。」
「ふるさと納税をしても、直接お金が戻ってくるわけじゃないから、本当に節税になっているのか実感がわきません。」
「ふるさと納税は、節税になる。やれば得をする」は、本当です。
しかし節約という点で考えると、実は節約になっていない使い方をしている人がいます。原因はふるさと納税の仕組みをきちんと理解していないからです。
あなたがふるさと納税を利用する目的はなんですか?
- 返礼品をもらうため
- 節約のため
返礼品をもらうのが目的で、節約を意識していないなら良いのですが。節約のために始めたふるさと納税なのに、数ある返礼品に目がくらんで、当初の目的を忘れてしまっている人がいます。
当記事では、節約の目線で、ふるさと納税の仕組みをお話しします。
目次
ふるさと納税の仕組みを理解する
ふるさと納税を節約の目的で利用するには、ふるさと納税の仕組みを理解することが第一ステップです。
ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税は前払いです。
ふるさと納税した次の年の税金(住民税、所得税)が安くなる、つまり節税になるというものです。その金額は、(ふるさと納税で寄付した額− 2000円)です。
もう少し詳しく言うと、毎月給料から引かれている税金の額が、次の年の1年間(正確には5から12月)でふるさと納税した金額分、安くなります。
つまり、前年に払った分が戻ってきているだけです。
確かに払う金額は安くなっているけれど、その分ふるさと納税として寄付している(払っている)のですから。
家計の収支で考えると、支払う先が変わっただけで払っている金額は変わっていないのです。(むしろ2000円損しています。)
では、どうやって得をするのか?それが返礼品です。
返礼品で得をする仕組み
10,000円を寄付すると8000円、20,000円を寄付すると18,000円と、(寄付した額− 2000円)は減税という形で戻ってきます。
ふるさと納税は2000円払って、返礼品をもらう仕組みである、という理解でいいです。
返礼品はどれを選んでも、2000円以上の価値のあるものばかりです。なので、返礼品をもらって損をすることはありません。
ふるさと納税を最大限利用し節約するコツ
ずばり、多くの自治体に寄付することです。
1カ所に寄付しても2000円、10カ所でも2000円の負担額は変わりません。だったら、多くの自治体から返礼品をもらったほうがお得ですよね。
寄付金の限度額を知る
限度額は家庭によって違います。
年収、家族構成、共働きかによって、変わってきます。限度額はふるさと納税サイトのシミュレーションで計算してみましょう。
みんなどのくらい寄付してる?
寄付の限度額は、税金を多く収めている人ほど多くなります。ふるさと納税をしている人の平均は、6ヶ所です。
サラリーマンの平均年収725万円(既婚者子供ありの場合)で、限度額は約10万円になります。
10カ所以上から返礼品をもらっている人は、お金持ちですね。
ふるさと納税から大体の年収が分かってしまうので、どんな返礼品をもらったとか、いくつ寄付をしたとかの話は、話しすぎに注意が必要ですね。
返礼品で節約するコツ
返礼品は食料品・日用品・家電など選べ切れないほどあります。
節約のためにあなたが選ぶべきは、あなたが普段買うものです。
普段買うものは返礼品で対応することで、初めて節約になります。例えば、食料品、壊れて買い替えなければならない家電などです。
節約にならない例
普段買わないもをお得だからと返礼品に選んでしまうと、節約になりません。
例えば、「高級黒毛は牛のステーキ肉500グラム」を2000円で手に入ると考えると、お得です。
しかしあなたが普段買う肉が豚肉なら、豚肉選ぶべきです。「和牛ステーキ500グラム」と「国産豚肉セット1キロ」同じ1回の返礼品でもらうなら、豚肉セットの方が量が多いから、お得なのです。
普段買う豚肉を買わなくていい分、節約になります。まあ、これはお得の考え方の違いになりますけどね。
おすすめ返礼品の選び方
負担金2000円でどれだけ得できるかを考えよう。
- 米…日本の米はどれもおいしいので味に問題なし。好みはあるけれど。5キロ2000円が相場。
- 野菜…野菜は旬の時期(安い時期)に登場するので注意。旬の時期は近所のスーパーのほうが安く手に入る場合もある。段ボールいっぱいのじゃがいもは、近所のスーパーだと1000円位?
- 果物…普段買わないなら、いらない。
- うなぎ…産地によって、当たり外れがある。スーパーで買うのと値段は変わらない。
- 肉…返礼品にあるのは、高級肉のみなので普段遣いには向いていない。贅沢品として特別な日に食べるならあり。
以上、「ふるさと納税の仕組み|理解していないと損をする・節税だけど節約ではない?」でした。
参考記事も合わせてご覧ください。