主婦に生命保険・医療保険は必要か?保険に入らなくてもやっていける理由

主婦に生命保険・医療保険は必要か?保険に入らなくてもやっていける理由

主婦で保険に入ろうか悩んでいる方へ。

「専業主婦なので収入はありません。そのため、もしものとき家計に負担はかかりません。それなら保険は必要ないのではないかと考えています。」

「保険料はなるべく節約したいと思っています。けど、もしもを考えると節約したくてもできません。」

主婦の自分は収入がない(または収入が少ない)から、保険はいらないんじゃないか?

そう思った方、あなたは正しく賢いです。必要以上の保険は無駄ですから。

とは言え、もしものときの不安があるのはわかります。

主婦に「保険が必要ない理由」「もしもの時も家計が破綻しない理由」を知っておくこと、それが保険に入ること以上の安心材料になるはずです。

当記事では、主婦に保険は不必要な理由をお話しします。

保険がいらない主婦とは?

ひとくくりに主婦といっても状況や条件が違います。いちど、整理しておきましょう。

  • 収入なし
  • 夫の扶養範囲内で仕事をしている
  • 夫の扶養に入らずに仕事している

上記のように、主婦の収入も家庭によって様々でしょう。しかし収入がいくらあっても、すぐに保険は不要です。

子供の有無や年齢も関係ありません。

ただ1つ例外があるとしたら、あなたが一家の稼ぎ頭である場合です。その場合は、また考え方も違ってくるでしょう。

しかし夫の収入だけで、とりあえずの生活ができている、取り急いで明日からの生活に困らないのならば、妻の保険は必要ないです。

その理由をお話しします。

主婦が入る保険と言えば?

主婦が入るかどうか検討する保険と言えば、主に以下の2つです。

  • 生命保険
  • 医療保険

生命保険に主婦は入るべきか?

生命保険とは
本人が死亡したときにもらえる保険です。掛け金は1000万~2000万円が相場。

主婦がなくなっても家庭の収支に影響しない(影響がごくわずか)なので、加入していない家庭も多いです。

「家計に影響しないから不要」と言うのは、正しい判断です。

そもそも生命保険とは、亡くなった時に残された家族にお金を残すためにあります。残された家族の収入は主婦がいなくなっても変わらないので、生命保険は不要ですね。

医療保険に主婦は入るべきか?

医療保険とは
病気や怪我で入院、通院した際にもらえる保険です。がん保険、先進医療特約などオプションをつける場合も。入院1日5000円など。

日本人の8割は保険に入っていると言われるくらいなので、主婦に限らず入っている人が多い保険です。

これも主婦に限ったことではないのですが、医療保険は必要ないです。たとえ病気で入院しても、医療費が数百万かかることはないからです。

なんだか漠然と「病気で入院=お金がかかる」と思われがちですが、実はそうでもないんです。

その理由は、高度医療費制度にあります。

この制度、健康保険(国民健康保険)に入っていれば、誰でも受けられる制度です。健康保険は、保険証を見せれば医療費の自己負担が3割で済むアレです。

高度医療費制度とは
1ヵ月の医療費が高額になった場合、一定以上を支給する制度です。

いくら支給されるのか?

これは年収によって変わります。

70歳未満、年収770万円以下の家庭の場合
80,100円+ (医療費− 267,000円) × 1%

計算がややこしいのですが、主な自己負担額は9万円です。つまり月9万円を超えた医療費は、いくらでも支給されます。

詳しい計算式を見る

  • 例えば、手術で20万円かかった→ 11万円戻ってくる
  • 例えば、病気で半年入院した→ 9万円 × 6ヶ月= 36万円で済んだ

何百万もかかるイメージが、だいぶ現実的な数字になったのではないでしょうか?普通に貯金していれば、家計が破綻するレベルではないですよね。

保険屋さんに聞くと…

「主婦に保険は必要ですか?」と保険屋さんに聞くと、「必要です」と返ってきます。

保険屋さんは契約を取るのが仕事ですから、当たり前ですね。たとえプランナーさんでも保険会社からマージンをもらっているので、決してあなたの味方ではないですよ。

保険屋さんの言い分として、主婦でも保険に入るべき理由として挙げられるのが、以下の2つです。

  • 高額な医療費がかかるから
  • 医療費以外の費用がかかるから

高額の医療費がかかる?

これについては前述したように、健康保険の高額医療費制度で賄います。月々9万円はかかりますが、高額とまではいかないですよね。

もしものための9万円を惜しんで保険に入るのは無駄です。

保険よりも、もしものための貯金を優先すべきです。

医療費以外の費用がかかる?

差額ベッド代

入院した時、個室望んだときの部屋代です。

この差額ベッド代は保険で賄います、なんて言う保険屋さんいるんですが…。差額ベッド代なんて、本来の医療費とは無関係な費用です。

入院中、贅沢して個室なんて取らないでください。我慢してください。

差額ベッド代なんて贅沢品のために、毎月保険料払うなんて馬鹿げているでしょう。

家族の食費が増える

「妻が入院していないと、夫が料理しないで毎日外食ばかり。食費がえらいことになっていた」と言うエピソードであなたを不安にさせます。

これこそ、医療費と全く関係ないです。そもそも入院しなくても食費はかかるものです。食費、交通費がかかるから保険で…と論点をずらしているだけですから、騙されないように気をつけてください。

医療費を賄うのが保険であって、それに付属する費用まで保険で補おうとするとキリがありません。

まとめ

若いうちから保険に入っているとしっかりしているなんてのが世間のイメージですが…逆ですよ。むしろ無茶をさらしているようなものですよ。

健康保険の高額医療費制度だけで、もしもの備えはバッチリです。無駄に保険に入るよりも、まずは貯金。

安心して保険に入らないという賢い選択をしてください。


以上、「主婦に生命保険・医療保険は必要か?保険に入らなくてもやっていける理由」でした。

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