子供が生まれて、学資保険をやろうか考えている方へ。
「親や周りにも学資保険をすすめられています。入るべきでしょうか?」
「学資保険の還元率が高いとは思いません。保険で積み立てるより、もっといい方法はありませんか?」
私なら学資保険には入りません。学資保険をおすすめしない3つの理由。
- ローリターン(契約期間のわりに変換率が低い)
- ハイリスク(元割れの確率が高い)
- 学資保険より良い方法がある
返還率などのリターンばかりを気にして、お得だからと言う理由で加入しようとしていませんか?
リスクの可能性をよく考えていますか?
リスクを加味すると、学資保険ってそんなに魅力ではないと思いいたるはずです。
当記事では、学資保険のリスクについてお話しします。
目次
子供ができたら学資保険と言う風潮やめませんか
「学資保険に入っていない」というと、驚かれたり、不思議がられたりするくらい、入るのが当たり前の保険になっています。
学資保険は必要か?
学資保険を検討する際に、まず自分に必要かどうかを考えてください。学資保険のリスクを全く考えずに、どこの保険会社が返還率が高いかだけを見ている人が大多数です。
そんな甘い考えの人たちがやっているからと言う理由で自分も入るのはもってのほかです。
また親が「自分が入っていて助かったから、あなたも」と勧めてくることがあります。親世代の金利より今の金利はとてつもなく下がっています。昔は変換率120%なんてザラでしたが、今は良くて110%程度です。
保険の相談員に相談するなんてこともやらないでくださいね
保険屋さんは契約することが目的ですし、保険会社からマージンをもらっています。いいことだけを言ったり、不安をあおったり、あなたを契約させようとしてきます。相手はプロですから、あなたはその気になって見事に契約させられてしまうでしょう。
周りの意見に惑わされずに、自分の考えでやる、やらないを判断してください。
学資保険のリスク1(ローリターン)
学資保険の返還率って、そんなに高くないんですよね。
10年、18年の保険期間に対して、返還率は104~108%程度です。リターンとしては少ないですよね。
学資保険の仕組み
- パターン1
- 返還率104% 支払い期間18年
- 月々支払額1万3350円
- 支払い総額1,883,600円
- 支給額3,000,000円
- パターン2
- 返還率108%支払い期間10年
- 月々支払額15,540円
- 支払い総額1,864,800円
- 支給額2,000,000円
保険会社によって差はありますが、大体の仕組みはこんな感じです。
支払い期間短く、月々の支払い額が多い方が返還率が高くなります。
18歳の時に1,00万~3,00万円が給付されるパタンが加入者には人気なようです。
大学入学の時にまとまったお金が入るのは助かりますが、よく考えてみてください。給付金のほとんどはあなたが支払ったからです。増えているのは10数万円だけです。
少ないと思いませんか?
学資保険で足りる?
そもそも学資保険だけで大学の費用はまかなえるのでしょうか?
- 国立4年
- 入学金282,000円
- 授業料535,800円× 4年
- 2,425,200円
- 私立4年
- 入学金26万2436円
- 授業料1,048,763円× 4年
- 4,455,488
プラス施設設備費、教材費、交通費等を考えると、まぁ足りないですね。
多少の足しにはなりますし、銀行に預ける金利よりも利率は良いです。リターンは少ないですが、ないよりマシと言う感じでしょうか。
学資保険のリスク2(ハイリスク)
利益は少なくても、元金より増えているんだから学資保険に入ろうと考えている人はちょっと待ってください。
リターンだけでなく、リスクも考えてから決めましょう。
学資保険はローリターンの割に、リスクが高い保険なのです。学資保険のリスクとは、途中で解約したときに払ったお金が全額戻ってこない(元割れする)ことです。
どの保険会社の規約にも書かれている事ですが。
ここまではっきり明記されているって、ご存知でしたか?
保険会社のメリット
「自分は解約しないから大丈夫」は危険です。
最初から解約すると思って、契約する人はいないのですから。そして途中解約する人が多いから、保険会社は学資保険で儲けることができるのです。
解約せざるをえない理由
- 離婚
- 離職
- 給与が下がる
- 介護
- 新たに子供が生まれる
これらのことが支払い期間中10年18年間起きないといえますか?先ほども言いましたが、解約する人が多いから保険会社は利益をあげられるんです。
プラス10数万円のためにマイナスの期間が10年から18年は長すぎます。
学資保険に入るなら、リスクの方が高いと覚悟しておきましょう。
不安を理由に加入しない
子供の学費が足りないかも…などと不安を抱くと、人は冷静な判断が下せないとなるといます。
学資保険に入ることで、とりあえずの安心を得てほっとしたいだけです。とりあえずの安心は、18年間の安心にはつながりません。
18年後のことなど、誰にも予想できないのですか。
「自分で貯金できないから」は理由にならない
強制的にお金が貯められる仕組みなら、積み立て貯金をすればいいのです。わざわざリスクの高い学資保険を選ぶ必要はないです。
まぁ、金利はたいしたことないですけど。
「お金がない」なら保険に入ってはいけない
お金がない人が学資保険に入るのは無茶です。
18年間払い続けることが前提なのに、それができないくらいお金がないならやめておきましょう。契約時の計画が破綻し、資金を減らす確率が高いからです。
親がもしもの時に安心は間違い
学資保険は親がもしも時、以後の保険料が免除になるからいい?
親がもしものときの確立と前述した解約せざるをえない状況になる確率では、どちらが高いでしょうか?公式から確率が公表されていないので、数値は分かりません。しかし学資保険が商売として成り立っていることからも、どちらの確率が高いかは明白でしょう。
学資保険の代わり
積み立て貯金が1番無難です。
コツコツ貯めたい人向け。
- メリット
- 預金の引き出しに制約なし
- 途中で止めても元割れしない
- デメリット
- 金利が低い
金利は0.1~0.2%程度。普通預金の金利0.0で1%に比べれば、だいぶ高いですけどね。
100万円を1年預けて、2000円の金利です。
学資保険と積み立て貯金を比べてみる
- 月々15,000円× 10年間
- 学資保険+130,000円(こつこつ地道にノーリスク)
- 積み立て貯金+3600円(リターンを狙うかけ。負ける可能性あり)
まとめ
どうするかは、自己判断です。
- 絶対に元金を減らしたくない人は、積立貯金
- リスクがあってもリターンをねらうなら、学資保険
学資保険をやるなら、少なくとも18年間
- 夫婦仲がよい
- 給料が下がらない
- 親の介護の心配がない
- 家族が増えない
以上のことが、確定している人には、おすすめです。
もしもを考えて、保険料を少なくするとリターン額も少なくなります。そうすると比例してリスクの高さが上がるだけで学資保険のメリットが薄れてしまうこともお忘れなく。
以上、「私が学資保険をやらない3つの理由。メリットよりリスクの方が高い真実・必要性を考える」でした。
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