成人年齢が18歳になることで何が変わるのか知りたい方へ。
2018年6月、成人年齢を18歳にする改正民法が衆議院で可決・成立されました。
成人が18歳になると、何が変わるのか?また何が変わらないのか?
くわしく知っておきましょう。当記事では、詳しくお話しします。
目次
いつから18歳が成人になるの?
2022年4月1日からです。
2002年4月2日~2003年4月1日生まれ(19歳・大学2年生)
2003年4月2日~2004年4月1日生まれ(18歳・大学1年生)
この日彼らは一斉に成人になります。
またこの日から、高校3年生は誕生日を迎えると、成人となります。
成人年齢を引き下げた理由
成人年齢を引き下げた理由は、時代背景が影響しています。
- 少子高齢化で働く人が減少していること
- 早い時期に成人としての自覚を持ち、社会参加をしてもらうため
2016年 公職選挙の選挙権を18歳に引き下げ
国民投票・公職選挙の選挙権がともに18歳に引き下げられました。これらは将来、18歳以上を成人とすることを前提に改正されました。
世界では18歳成人が主流?
第1条 自動とは、18歳未満のすべての者をいう。
このように国連の条約に18歳未満は児童であると明文化されています。日本もこの条約に批准しています。
つまり、今まで日本では18歳未満は児童、20歳以上は成人としてきました。18・19歳は児童でもないし、成人でもない、あいまいな年齢だったわけです。
また世界249の国と地域のうち、18歳以上を成人としているのは142ヵ国と半数以上にもなります。
18歳成人の国
- ドイツ
- イタリア
- スペイン
- イラン
- 中国
- オーストラリア
20歳成人の国
- 韓国
- インド
- インドネシア
- タイ
- アルゼンチン
18歳成人で変わること
成人が18歳になることで、様々なことが18歳で解禁になります。例えば、
- 親の同意なしに、クレジットカードを持てる・ローンを組める
- 親の許可なく、男女18歳以上で結婚できる
- 日本と外国の2つの国籍を持つ人は、18歳で国籍を選択できる
- パスポートの有効期限が10年のものを申請できる
- 民事裁判を起こせる
- 性同一性障害の性別変更の申し立てができる
- 資格取得の年齢引き下げ(医師・公認会計士・司法書士・社会福祉主事など)
18歳成人でも変わらないこと
とは言え、何でもかんでも解禁とはいきません。例えば、以下のことは今まで通り20歳以上です。
- 酒・たばこの禁止
- 公営ギャンブル(競馬・ボートレース)の禁止
- 年金納付の年齢は変わらず20歳から
- 養子をとれる年齢は変わらず20歳から
成人式の課題
一気に18・19歳が成人するとなると、問題となるのが成人式です。同じ年に18.19・20歳の3学年分の人々が成人式を同時にするのは、様々な問題があります。
2022年成人式の課題
3学年分の成人式の会場・着付け
18歳成人式の課題
- 1月は大学受験と重なる
- 久しぶりに会うことに意味があった
- 受験と成人式で親はお金の工面が大変
政府は成人式の問題を、開催時期を含めて協議するとしています。
まとめ
日本では18歳はまだまだ子供・未熟という印象がありますが、世の中の流れが早く大人になることを要求しているのかもしれません。
以上、「18歳成人年齢引け下げ|変わること・変わらないこと」でした。
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